デジタルデータをもとに立体的な物体を作り出す機械を、3Dプリンターといいます。映画やテレビで見かけるような未来的なものをはじめ、今や家庭用としても手が届く範囲になっています。
初めて3Dプリンターを使う方に向けた基本的なポイントは、まず3Dプリンターの種類を理解することです。市場には様々な種類の3Dプリンターが存在しますが、家庭で使う場合は「FDM(熱溶解積層法)」と呼ばれるタイプが一般的です。このタイプは、プラスチックのフィラメントを溶かして層を積み重ね、物体を形成します。比較的安価で使いやすいため、初心者にもおすすめです。

次に、使いたい素材を選ぶことも重要です。3Dプリンター用のフィラメントには、PLAやABSなど様々な種類があります。PLAは植物由来で環境に優しく、扱いやすい素材です。
一方、ABSは耐熱性や強度が高いですが、扱う際には換気を良くするなど注意が必要です。初めての方は、扱いやすさからPLAを選ぶと良いでしょう。

3Dモデリングのスキルがあると、より楽しめます。3Dプリンターで物を作るためには、3Dモデルと呼ばれるデジタルデータが必要です。このデータは、専用のソフトを使って自分で作ることも、インターネット上で公開されているものをダウンロードすることもできます。
3Dプリンターは、使い方を覚えると非常に面白いツールです。最初は難しく感じるかもしれませんが、基本を押さえれば誰でも楽しめます。家庭用だけでなくさまざまな業界でも3Dプリンターの活用事例は増えています。